壁面緑化に関するよくあるご質問
A 壁面が傷んだりするような悪影響はありませんが、壁面自体のメンテナンスは必要になります。 様々なつる植物のなかで、巻きひげ、巻きつる、巻き葉柄、這性型つる植物はこういった問題を引き起こしません。逆に壁面を傷める可能性のある植物として、オオイタビ、ヘデラ類、ノウセンカズラなどに代表される気根タイプ(空気中に根を出すもの)の付着根を有する植物を壁面に這わせた場合、気根がコンクリート躯体内部に侵入して損傷を与えることが考えられます。
A つる植物は、誘引・剪定・灌水管理がとくに重要です。 ヘデラ等を登はん補助材に絡ませる場合、適切に誘引しないと自ら登ハンせずに建築躯体に直接登ハンしたり水平面に伸長したりするので注意が必要です。 また、人工地盤、コンテナプランター、壁面基盤等植栽基盤の規模が限定される場合は、土壌の乾燥に留意し適宜灌水を行なう必要があります。
A 虫はつくので、薬剤は必要です。特にアブラムシなどは粉薬が適しているようです。 しかし、虫がつくからといっても植物への影響はありません。
A 壁面の方位(向き)により、壁面の受ける風力、温度、湿度、照度、日照時間、日射量などに相違があり、植物の生育に影響を及ぼします。 壁面は夏季の台風や季節風などの風の影響を受けやすく、強風で植物が壁面から剥離されたり土壌乾燥の原因にもなります。日当たりがよい南向きの壁面は、日差しも強く気温も高くなり、1日の温度差が激しく乾燥しやすい壁面となります。西向きの壁面も、西日が当り南壁面と似た環境になります。 一方、北向きの壁面は日陰となり、日照時間が短く温度が低くなりますが、1日の温度差が小さく乾燥しにくく、南面と比べ環境変化の小さい場所といえます。